お悩み別ガイド

仕入先とのやりとりがバラバラ。
相手を変えずに、記録を1か所に集める。

A社は電話、B社はFAX、C社は担当者個人のLINE。発注も納期確認も価格改定の連絡も、来た場所に散らばったまま——。このページでは、仕入先には何も求めずに自社側の窓口と記録を一本化する方法と、AIが効く場所を整理します。

やりとりが散らばると、何が起きるか

仕入先ごとに連絡手段が違うこと自体は、悪いことではありません。長い付き合いの中でお互いに一番楽な手段に落ち着いた結果です。問題は、散らばったやりとりが会社の記録として残らないことです。典型的にはこうなります。

特に個人LINEでの発注は要注意です。便利な半面、退職と同時にやりとりの履歴ごと社外に消えます

解き方の順番:相手を変えず、受け皿を作る

ここでよくある失敗が、「全仕入先にメール(または発注システム)へ統一をお願いする」ことです。相手にも都合があり、長年の関係に負担をかけます。現実的な順番は逆で、相手の連絡手段はそのまま、自社側に記録の受け皿を1つ作ることから始めます。

仕入先(変えない) A社:電話 B社:FAX C社:メール D社:担当者のLINE 退職と同時に履歴が消える 発注台帳(受け皿) 電話メモはAIが整文 FAX・PDFはAIが読み取り 価格改定を共有 担当者止まりを防ぐ 発注履歴を検索 前回の単価・数量 引き継ぎ可能に 休暇・退職に備える 連絡経路は4つのまま。記録の置き場所だけを1つにする
仕入先の連絡手段は変えず、自社側の「発注台帳」に記録を集める構図

1. 発注台帳を1つ決める

スプレッドシートでも、社内チャットの専用スレッドでも構いません。「仕入先・品目・数量・単価・納期・連絡を受けた日と手段」を1行ずつ記録する場所を1つに決めます。道具選びより、「ここを見れば全部ある」状態を作ることが先です。

2. 記録の手間をAIで限りなくゼロに近づける

台帳が続かない最大の理由は転記の面倒くささです。ここがAIの出番です。電話を切った直後に「◯◯商店、A品100個、単価据え置き、納期来週金曜」と音声やチャットで話すだけで、AIが台帳の形式に整えて追記する。FAXやPDFの注文請書は、AI-OCR(読み取り技術)で品目と数量を抜き出して台帳に載せる。人がやるのは「起きたことを一言残す」ことだけにします。

3. 価格改定・納期変更は「共有される場所」に流す

台帳に「価格改定」「納期変更」の印を付けた行だけを、社内チャットに自動で流す仕組みを足すと、担当者止まり問題が解けます。値上げ連絡が入った瞬間に、見積担当や経営者にも同じ情報が届く。仕入価格の変化が販売価格の判断に間に合うようになります。

4. 個人LINEは「会社の窓口」へ寄せる

個人LINEでのやりとりが根付いている仕入先には、LINE公式アカウントなど会社として履歴が残る窓口へ少しずつ移す方法があります。相手の操作はほぼ変わらないため、メール強制より現実的です。

POINT 目指すのは「連絡手段の統一」ではなく「記録の一元化」です。相手に負担をかけずに始められ、仕入先との関係を守ったまま、言った言わない・価格改定の見落とし・属人化という3つの問題に同時に効きます。

こんな会社に向いています / 向いていません

向いている仕入先が10社以上あり連絡手段が混在している/納期変更や価格改定の伝達漏れで困った経験がある/発注が特定の担当者に集中し、その人が休むと止まる/個人LINEでの発注が常態化している
効果が限定的仕入先が2〜3社で発注も定期・定量、変化がほぼない/すでに受発注システム(EDI)で主要な仕入先とつながっている/発注業務そのものを外部に委託している

よくある質問

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