お悩み別ガイド
求人票・採用の文章が書けない。
AIを「聞き役」にして仕事を言葉にする。
求人を出したいのに、書き出しから手が止まる。ようやく書けても「アットホームな職場です」「やりがいのある仕事です」で止まってしまい、応募が来ない——。このページでは、AIとの対話で仕事の中身を具体的な言葉にする方法と、応募につながる情報の整理のしかたをまとめます。
なぜ「アットホームな職場です」で止まるのか
求人票が書けない原因は、文章力ではありません。自社の仕事を毎日中から見ている人にとって、仕事の中身は「当たり前」すぎて、説明する言葉が出てこないのです。
- 当たり前すぎて書けない。朝の段取り、道具の使い方、先輩とのやりとり。毎日やっていることほど「書くほどのことではない」と省かれます。応募者が一番知りたいのは、まさにその部分です。
- 他社の求人票をまねると定型句になる。「未経験歓迎」「アットホーム」「やりがい」は、どの会社でも書ける言葉です。どの会社でも書けるということは、御社を選ぶ理由にならないということです。
- 会社が言いたいことと、応募者が知りたいことがずれる。沿革や理念より先に、応募者は「1日の流れ」「誰に教わるのか」「最初に任される仕事」「どんな人が長く続いているか」を知りたがっています。
書くのではなく、AIに「聞き出させる」
ここでのAIの使い方は、文章を書かせることではありません。インタビュアー役をさせることです。ChatGPTのような対話型AIに、たとえばこう頼みます。
「うちの会社の求人票を作りたい。応募者が知りたそうなことを、1問ずつ私に質問して」
するとAIが、朝は何時にどこへ集合するのか、新人が最初にやる仕事は何か、昼休みはどう過ごす人が多いか、どんな性格の人が長く続いているか——と順番に聞いてきます。あなたは話し言葉で答えるだけ。スマホの音声入力でも構いません。答えが溜まったら「この内容で求人票の下書きを作って」と頼めば、文章の形になって返ってきます。
ここに、この使い方ならではの落とし穴があります。AIが作る文章はきれいですが、実際には無い制度や、実態より良く見える表現をさらっと混ぜてくることがあります。「充実した研修制度」「風通しの良い社風」——書いていないことまで補われていないか、公開前の事実確認は必ず人が行ってください。実態と違う求人は、応募が来ても入社後のミスマッチと早期離職につながり、かえって高くつきます。
応募者目線で情報を並べ直す
下書きができたら、もうひと工夫です。AIに「この求人票を、応募を迷っている人の目線で読んで。不安に感じる点、情報が足りない点を挙げて」と頼みます。すると「通勤手段が分からない」「一緒に働く人の年齢層が見えない」「未経験の場合、誰がどう教えてくれるのか書かれていない」といった指摘が返ってきます。
指摘の全部に応える必要はありませんが、答えられるものは正直に書き足します。都合の悪いことを隠すより、正直に書いた方が、合わない人からの応募と入社後の離職が減り、結果として採用の手間は小さくなります。
応募対応の速さも、採用力の一部
求人票を良くしても、応募への返信が3日後では他社に流れます。特にパート・アルバイト採用では、応募者は複数社に同時に応募していることが普通です。
- 応募お礼と面接日程の打診は、当日中に返す。文面はAIで下書きし、テンプレートとして保存しておけば、毎回書く必要はありません。
- 面接前日のリマインド連絡も型にする。無断キャンセルの一部は「忘れていた」です。
- 不採用連絡も放置しない。連絡の遅い会社という評判は、次の応募者にも届きます。
なお、給与・労働時間など労働条件の記載ルールや労務に関する判断は、社会保険労務士など専門家の領域のため、このページと私たちの支援では扱いません。扱うのは「仕事の中身の言語化」と「応募対応の事務の仕組み」です。
こんな会社に向いています / 向いていません
| 向いている | 求人を出しても応募がほとんど無い/求人票を何年も更新していない/現場を語れる人はいるが、書ける人がいない/応募への返信が遅れがちで、面接前に連絡が取れなくなることがある |
|---|---|
| 効果が限定的 | 応募は集まっていて、課題が選考や定着の段階にある/待遇そのものが同業と比べて大きく見劣りする(文章の改善だけでは補えません)/当面、採用の予定がない |
文章と対応の改善で変えられるのは「仕事の中身が伝わらずに素通りされている」部分です。診断の段階で、文面より先に手をつけるべき場所が見つかることもあります。
よくある質問
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AIが書いた求人文は、そのまま使っていいですか?
たたき台として使い、公開前の事実確認は必ず人が行ってください。AIは、実際には無い制度や実態より良く見える表現を混ぜてくることがあります。実態と違う内容は、入社後のミスマッチや早期離職につながります。
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文章を書くのが苦手でも、できますか?
できます。むしろ文章が苦手な方ほど向いています。AIに質問役をさせて、話し言葉で答えるだけで材料が集まります。音声入力を使えば、しゃべった内容をそのまま渡せます。文章に整えるのはAIの仕事です。
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給与や休日などの条件面は、どう書けばいいですか?
労働条件の記載ルールや労務に関する判断は専門家の領域のため、このページでは扱いません。私たちが支援するのは「仕事の中身を言葉にする」ことと「応募対応の事務を速くする」ことです。条件面の記載は社会保険労務士など専門家にご確認ください。
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どの求人媒体に出すのがいいですか?
媒体の優劣はここでは断定しません。ただ、どの媒体に出すとしても、載せる文面と応募後の返信スピードが土台になります。媒体を替える前に、まず文面と対応の仕組みを整えることをおすすめしています。
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採用ページやホームページの文章にも使えますか?
使えます。AIとの対話で集めた「1日の流れ」「働く人の声」などの材料は、求人票だけでなく採用ページやSNSの発信にもそのまま流用できます。一度言語化しておけば、媒体ごとに書き直す手間が減ります。
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